6月19日をもって(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団の理事長職を退任しました。令和4年の財団の広報誌『ラ♪ラ♪ラ』の新年号で、「笑顔で人と人とがつながり、明るい未来が築けるように力を合わせて頑張ります」とご挨拶し、今年の春号のインタビューでは「笑顔の花を咲かせたい!」と、自分の思いを伝えました。財団が運営する施設や事業はすべて市民の皆さまと関わりを持っています。だから、職員の仕事はすべて誰かの役に立っている、誰かの笑顔につながっているのです。市民だけでなく、職員の心の中にも笑顔の花を咲かせたい、そんな想いで4年間務めてきました。
コロナ禍でなかなか思うように動けませんでしたが、令和5年度はすべての事業やイベントを実施することができました。大勢とのつながりができ、私も笑顔の花をたくさん咲かせることができました。私の想いがどこまで職員に届いているか心配していましたが……。
理事長交代が公になると、職員からたくさんのメッセージが届きました。
「理事長とさまざまなお仕事をご一緒させていただき、プロとしての仕事を学ばせてもらいました。私もいつか理事長のように、周りの人にポジティブなエネルギーを届けられるような人になれるよう頑張ります」
「理事長の言葉で私は前向きな気持ちになれました。理事長がいなければ今の私はいません。一期一会の出会いを大切にしていきたいと思います」
「理事長の明るく素敵な笑顔が大好きでした。いつも理事長がお見えになると、みんなの顔もパッと明るくなって、私も理事長のようになりたいと憧れていました」
手紙やメールを、みんなの顔を思い出しながら何度も読んで泣きました。私のほうこそ「ありがとう」。感謝の気持ちでいっぱいです。大きな花束を頂戴し、お別れをしてきました。
その翌週、私は元八王子市民センターまつりの舞台の上にいました。「もとはち音頭」のお披露目会で一緒に踊るという約束をしていたからです。歌詞を市民から公募し、作曲、歌も地域の方々が担当して作りました。私は踊りのビデオを何度も見て練習しました。難しい振り付けで覚えられませんでしたが、当日法被を着たら気分も上がり舞台の上で踊ることができました。客席の方たちに声をかけ、みんなで大きな盆踊りの輪を作り一緒に踊りました。楽しかったぁ! こういうつながりが、災害のときなどに力を発揮するのですね。理事長は辞めましたが、地域づくりはやめられません。60歳を過ぎてから、故郷でこんなに貴重な経験をさせていただいたことに深く感謝しています。