明けまして、おめでとうございます。新しい年、皆さんの抱負は何でしょうか? 私は捜し物をしない年にしたいと思います。出かけようとしたら玄関の鍵がなかったり、書類が見当たらなくて、よく捜し物をしている自分に気がつきます。結局はみつかりますが、これは時間の無駄遣いです。
先日、知り合いのお宅におじゃましたら、住宅展示場のモデルルームのようにきれいなので、感激してしまいました。居間には、楕円形のテーブルがどっしりと置かれていて、広々としています。新築だと思ったら、築20年の住宅をリフォームしたというのです。隣の部屋には、テレビと炬燵があり、こちらもすっきりしていました。小学生のお子さんが二人もいるとは思えません。台所は散らかっているかも!?と、変な期待を抱いたのですが、調味料もお鍋もすべて戸棚に収められていて、ガス台やシンク周りには何も置いてありません。料理しないのではないかと思うほど、生活感がありません。
何故これほどきれいなのかと尋ねたら、写真や花などの装飾品は一切置かず、必要な物をあるべき所に置くようにしたら、こうなったというのです。片付けのコツを聞くために行ったのではないのですが、私のしつこい質問に、彼女は片付けの極意を教えてくれました。
それは、子どものころから母親に「部屋の中は心の中、押し入れの中は頭の中」と、整理整頓をするように躾けられたというのです。この言葉、胸にグサッときました。
洋服でも台所用品でも、まず3種類に分けます。①よく使う物 ②ほとんど使わない物 ③どちらともいえない物。「ほとんど使わない物、ここ数年着ていない物」は、リサイクルに出したり、必要な人に譲ったりして処分します。「どちらともいえない物」は、とりあえず段ボール箱に入れてようすをみることにし、1年間使わなかったら手放します。そして「よく使う物」は、使う頻度の高いものから順に収納するのです。物には、帰る場所を作ってあげることがコツだそうです。
私は早速、3種類の仕分け作業に精を出しました。いつか着るかもしれないとしまったあった服も手放し、数か所に分散していた文房具の置き場所も、ひとつの引き出しに集約しました。すると、捜し物をすることが少なくなりました。何がどこにあるか把握することが片付けのコツで、部屋がきれいな時は、頭も心もすっきりしているのだと納得しました。これをきっかけに、彼女は整理収納アドバイザーの資格取得に目覚め、目下勉強中です。皆さんの部屋は、片付いていますか?