明けましておめでとうございます。新しい年を迎えるにあたり、皆さんは何か志を立てましたか?私は笑顔の多い年にしようと決めました。先日笑顔のパワーを実感したことがあったからです。
昨年11月1・2日に行われた第40回全国公民館研究集会東京大会のシンポジウムでのことです。「公民館がひらく日本の未来」というテーマで座談会をしました。今回初めての試みとして、札幌新陽高校、那覇市若狭公民館、それに島根県益田市の3か所と携帯電話の機能を使って中継し、やり取りをしました。2時間のシンポジウムですから事前の打ち合わせが必須です。NHKでこのようなシンポジウムを行う場合は、ディレクターがそれぞれの出演者と会い意見を聞き、全体の流れを考えて台本を作ります。でも、今回は自分で考えなければなりません。札幌の高校生のうちの一人とは話をすることができました。若狭公民館の宮城潤館長とも打ち合わせができたのですが、益田市教育委員会社会教育課の大畑伸幸さんとは連絡が取れませんでした。不安ではありましたが、結局ぶっつけ本番となってしまいました。
「では、益田市の大畑さんを呼んでみましょう。大畑さん!」と私が呼びかけると、日本青年館の大きなスクリーンの左下の方から、髪をオールバックにしたニッコリ笑顔の大畑さんが「はーい!」と現れたのです。しかも両手を顔の横に広げて現れました。「いないいないばあ!」のような感じです。この大畑さんの笑顔は、半端なかったのです。インパクトが強く、一目で“楽しい人”であることが伝わってきました。小学校の空き教室などを利用して、子ども達と地域の方々の出会いの場(カタリ場)を作り、世代をつなげていくことで地域が元気になるという活動を紹介してくれました。社会教育と学校教育との連携はなかなかうまくいかないこともありますが、大畑さんのような突き抜けた笑顔で頼まれたら、嫌とは言えないような気がします。スクリーンに大畑さんの顔が出てくるたびに、こちらまでニコニコしてしまいます。笑顔の力は偉大です。ずっと以前からの知り合いのような親近感を覚えます。もっと話を聞きたいと思わせてくれます。
人と人とをつなげる役目を担う公民館に携わる人は、笑顔の出番を多くすることが大事であると実感しました。良いことがあったから笑顔になるのではなく、笑顔でいるから良いことがおこるのですね。さあ、きょうも笑顔で頑張りましょう!