皆さんお使いの車は、地球に優しいものでしょうか? ハイブリッド車や電気自動車などへの移行が進む脱炭素の時代に、うちの車はリッター8キロしか走らないと夫から聞きショックを受けました。しかもハイオクガソリンです。真剣に買い換えを考えようと思い車選びを始めたら、世の中が急速に進歩していたことにカルチャーショックを受けました。
まず、電気自動車が静かな走りをすることに驚きました。エンジン音がしないので、車が近づいたことに気づかないこともあり、わざとノイズを出すようにしているというのも納得できます。スーっと滑らかに走り出し、アクセルを離すとブレーキがかかり、それが発電を促し蓄電をしていくのだそうです。当然、家庭で充電設備を整えなければなりません。充電スタンドで急速充電しても30分はかかり、停電したときには走れなくなってしまうこともあると聞き、不安がよぎりました。ハイブリッド車は、エンジンとモーター両方を使います。これは停電しても使えるので安心ですが、補助金は出ないようです。
コロナ禍の車の販売店では、常にショールームに陳列してある車や試乗車の消毒をしています。部品が入らず中古車価格は高騰していますし、新車を予約しても納車は数か月先になることもあるそうです。営業員は感じがよく、質問にも親切に応じてくれます。でも、30分程の試乗時間では決められません。そこで、動画の宝庫、ユーチューブを見てみることに―――。
驚きました! 車の情報満載です。至れり尽くせりの車の紹介、次から次へと見てしまいます。3歳の孫がユーチューブを見始めると釘付けになる理由がよくわかりました。しだいに、この人の勧める車はいいかもしれない、信頼できそう! と思うような人まででてきました。「ユーチューバーが子供たちの将来の夢」というのも頷けます。ユーチューブの世界に圧倒されました。
さらに驚いたのは、とんでもない車があったことです。運転席に何もないのです。スピードメーターやオーディオボタン、エアコンスイッチもありません。ハンドルの横にパソコンのような大きなディスプレイがあるだけです。「え、これだけ?」 ハンドルとアクセル、ブレーキ以外の操作はすべてディスプレイで行います。まるで、走るパソコンです。車の常識を覆す発想に言葉を失いました。
テクノロジーの脅威的な進歩、新たな情報発信ツールに圧倒され、時代から取り残された気がしてなりません。浦島太郎の気分です。